お金がない辛い大学生活にさよなら!家計を立て直す戦略的ポートフォリオ

目次

大学受験の苦難を乗り越え、大学合格が決まってから初めて、家計に余裕がないことを知り、日本育英会の奨学金を借りて、学費も生活費も自ら賄う生活に突入。これは私の話なのですが、現在でも大学生の約15%が奨学金を借り、その中で学費も支払っているという現実を知り、いてもたってもいられなくこの記事を書くことにしました。

月々の総支出が約17.5万円(生活費13万円+学費4.5万円)に達する過酷な状況下で、どうすれば「教育格差」を逆転させるための投資を継続できるのか。IchiLogi流の戦略を解説します。


1. 予算構造の再構築:月額17.5万円の壁

UnsplashAlexander Greyが撮影した写真

まず、年間の授業料約54万円を死守しなければなりません。4年間で約216万円。

日本育英会で無利子の奨学金5万円と有利子の奨学金5万円の10万円を入学時から卒業時まで借りることができましたとしましょう。480万円が使える支出ですが、そこから学費を引くと、264万円が4年間の諸々の生活費になります。月々5万5000円が生活費に充てられるお金になります。

さすがにいくら節約したとはいえ月々5万5000円では生活できないので、アルバイトや副業で稼ぐことになります。

大学生の平均的な生活費の支出が月額13万円なので、7万5000円以上は稼ぐ必要が出てきます。

  • 生活費(Living Costs):13.0万円
    • 住居費(家賃、光熱費(5.6万))、食費(2.6万)、娯楽(1.4万)、交通(0.5万)、その他
  • 学費(Tuition):4.5万円
    • 国立大学授業料(年額約54万円)の月割分
  • 合計(Total Outflow):17.5万円

この「17.5万円」をどう稼ぎ、どう配分するかが運命の分かれ道です。


3. 扶養内?それとも扶養を外れて働く?戦略的ポートフォリオ

UnsplashThought Catalogが撮影した写真

【ケースA】扶養内(月8.8万円)+奨学金(10万円)

  • 総収入:約18.8万円
  • ポートフォリオ構成:
    • 生活・学費(Fixed Costs):約17.5万円 (93%)
    • 戦略的投資(Strategic Investment):約1.3万円 (7%)
  • 手元に残る金額はわずかですが、この「1.3万円」を死守してください。このケースの最大のリスクは、労働時間と収入をこれ以上増やせないことです。だからこそ、環境を最大限に活かす(Environmental Mastery)必要があります。具体的には、学費を払っている権利を行使し、大学図書館を「自分のオフィス」として使い倒すこと。有料の自習室を借りる必要はありません。浮いたお金で、英語の技術書やオンライン講座(Udemy等)へ投資し、労働単価を上げる準備をしましょう。

扶養内で働く場合、その金額や就業時間に気をつけて働く必要があります。例えば、平日の夕方17:00〜23:00くらいまで働くのか、いや、平日は学業やサークルに専念したいから働かないとするのか。休日のみ働いて、長期休暇は働くのかをアルバイトを始めるまでに考えましょう。

【ケースB】扶養を超えて働く(月12万円以上)+奨学金(5万円〜)

  • 総収入:17万円〜20万円以上
  • ポートフォリオ構成:
    • 生活・学費(Fixed Costs):約17.5万円 (87%〜)
    • 戦略的投資(Strategic Investment):約2.5万円〜 (13%〜)
  • 収入は増えますが、最大の敵はOpportunity Cost(機会費用)、つまり「学習時間の喪失」です。バイトで疲弊して大学の講義を寝て過ごすのは、月4.5万円の学費をドブに捨てるのと同じです。これは昔の私です。1年生の時は履修できる講義を全て履修していましたが、奨学金の返済を早めたいと思って、深夜のアルバイトを始めました。扶養を外れて働くことになったのですが、飲み代や旅行代に消えていきました。本来なら、このケースでは、投資枠(2.5万円〜)を使って「時間を買う」意識を持つと良いでしょう。例えば、移動時間をAudibleでの英語学習に充てる、あるいは自炊の時間を削ってでもPCでのスキル習得に充てる。労働時間を増やすのではなく、「1時間あたりの学習密度」を上げるためのガジェットや環境に投資するのが正解です。

4. 教育格差を突破する「20%」の正体

UnsplashMatthias Heydeが撮影した写真

IchiLogiは本来「投資20%」を推奨していますが、学費を自分で払う大学生にとって、追加で20%を捻出するのは至難の業と考えています。

しかし、考え方を変えてください。「学費(4.5万円)」はすでに立派な投資です。

問題は、その投資を「卒業証書という紙切れ」で終わらせるか、それとも「一生モノの知性」に変えるかです。

  • PCへの投資: 学費を払って得た大学のWi-Fiやリソースを活かすには、高性能なPCが不可欠です。奨学金の余剰分で、まずは「自分の武器」を手に入れてください。
  • 英語へのアクセス: 大学が契約している電子ジャーナルやデータベースを英語で読み解く。これは、本来なら月額数万円の価値がある情報環境です。

結論:あなたは「自分自身のスポンサー」である

UnsplashWalls.ioが撮影した写真

学費と生活費を自ら賄うあなたは、自分という企業のスポンサーです。

月17.5万円という大金を自分に投じている以上、それに見合うリターンを追求しなければなりません。

娯楽をゼロにする必要はありません。しかし、その支出が「未来の自分」を強くするものか、それとも「今の自分」を慰めるだけのものか。常にCost-Benefit Analysis(費用便益分析)を行ってください。そして慌てないでください。奨学金は大学卒業後返済すればいいのです。アルバイトや副業を全くしないのは問題ですが、学業に支障がない範囲内で適度に働くことで、大学の世界だけでなく社会生活も知ることができ視野も広がります。奨学金は30代後半まで返済が続くと考えられていますが、大学できちんと勉学に励めば、よき就職先に出会えるはずです。起業するなり、就職するなり仕事に臨む形は異なるかもしれませんが、学業で得られた知識は邪魔になることはないでしょう。

静かな図書館で、PCを開き、英語の海へ飛び込む。その時間は、どんな高級なテレビ番組よりも、あなたの未来を明るく照らすはずです。


💡 Today’s English Keywords

  • Financial Literacy: お金に関する知識と活用能力。
  • ROI (Return on Investment): 投資した学費や時間に対して、どれだけの成長が得られたか。
  • Fixed Costs: 生活費や学費など、毎月必ず発生する固定費。

投稿者 Muraoka Risa

県立広島女子大学 国際文化学部 国際文化学科にて、日本文化コースを専攻、卒業。特に、日本の食文化や伝統的な社会構造が現代のグローバルな問題とどのように接続しているかを国際的な視点から研究しました。 卒業後、さまざまな職を経験し、異文化理解には単なる語学力だけでなく、「教養(Content)」が不可欠であることを痛感。この経験から、英語を学ぶと同時に、世界を深く理解するための知識を身につけるCLIL(内容言語統合型学習)メソッドに特化した本メディアIchiLogiを立ち上げました。 専門的な知見(日本文化と国際関係)に基づき、日常の疑問から、社会の真実まで、知的好奇心を満たす質の高いコンテンツを企画・提供しています。 「AIと知識があれば、どこにいても世界の扉は開かれる。」 この信念のもと、読者の皆様が世界と対等に議論できる「知的な語彙力」と「論理的思考力」を身につけるサポートをいたします。

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