英語で読み解く「Needs vs. Wants」:無駄遣いを減らすためのCritical Thinking


「これ、必要(Need)!」と思って買ったはずなのに、後から「なんで買ったんだろう…」と後悔したことはありませんか?現代の消費社会では、Need(必要) と Want(欲しい) の境界線が非常に曖昧になっています。

今日は、投資の神様ウォーレン・バフェットの名言と、私の「時計」にまつわる実体験を交え、お金の教養としてのクリティカルシンキングを磨いていきましょう。

1. 賢者の警句:ウォーレン・バフェットの言葉

UnsplashAnders Bengsが撮影した写真

世界一の投資家、ウォーレン・バフェットはこう言っています。

“If you buy things you do not need, soon you will have to sell things you need.”

(必要のないものを買っていると、すぐに必要なものを売らなければならなくなる。)

この言葉は、単なる節約の勧めではありません。「今この支出は、将来の自分から何を奪っているのか?」という機会費用(Opportunity Cost)への問いかけです。

2. Case Study:「シャネル」か「シチズン」か

ここで、私の今の状況を Need と Want のフレームワークで分析してみます。

  • My “Want”: A Chanel Watch私が今、惹かれているシャネルの時計。これは明らかに “Want” です。ステータスや喜びを象徴しますが、生命維持や仕事の継続に不可欠(essential)ではありません。
  • My “Need”: A Reliable Timepiece一方で、社会人として「正確な時間を確認する道具」は “Need” です。私は祖母から「シチズンの時計」を譲り受け、このニーズを満たしました。

3. 修理代2万円の「必要性」を考える

UnsplashJason Leungが撮影した写真

譲り受けたシチズンは動かなかったため、修理に約2万円かかりました。結果、防水機能は失われましたが、時計としては機能しています。ここでクリティカルシンキングの出番です。

「2万円を払って修理する価値(necessity)はあったのか?」

ベンジャミン・フランクリンはこう言いました。

“Our necessities never equal our wants.”

(私たちの必要性が、欲求と一致することは決してない。)

私は修理して今使っているので、その2万円は「Needs(時間を見る道具の確保)」のための支出だったと考えています。しかし、心の中には「本当に欲しかったもの(Wants = シャネル)」とは違うという感覚も共存しています。

もし、この2万円を「とりあえずの修理」ではなく、「シャネルを買うための貯金」に回していたら?あるいは、もっと安価な新品の時計を買っていたら?……正解はありませんが、この葛藤(conflict)を自覚することこそが教育の第一歩です。

4. 欲望を管理するものが富を制す

UnsplashAlexis Fauvetが撮影した写真

バフェット流の思考を取り入れるなら、大切なのは以下の視点です。

  • Distinguish clearly: 「それは必要か(Need)? 単に欲しいだけか(Want)?」を英語で自問する。
  • Evaluate the “Maintenance”: 修理代や維持費は Needs なのか、それとも執着(Want)なのかを見極める。
  • Buy what you love when you need it: 「必要になった時」に、妥協せず「本当に欲しいもの」を計画的に買うのが、実は最も満足度の高い支出になる。

5. Beyond Rationality: The Value of “Heritage”

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(合理性を超えて:継承という価値)

しかし、お金の教養にはもう一つ大切な側面があります。それは、Emotional Value(感情的価値) です。

祖母から譲り受けた時計を修理して使い続けること。これは単なる「時計の確保」という Needs を超え、「Heritage(受け継がれる伝統)」 を維持するという選択です。イギリスにはこんな格言があります。

“Old is gold.”

(古いものは、金と同じくらい価値がある。)

合理性だけで考えれば、2万円で新品を買う方が「効率的」かもしれません。しかし、Tradition(伝統) や Family History(家族の歴史) を維持する心は、いくらお金を積んでも買えないものです。

Conclusion: The Balanced Wealth

UnsplashRod Longが撮影した写真

(結論:バランスの取れた豊かさ)

  • シャネルの時計を夢見る “Wants”
  • 生活に必要な道具を揃える “Needs”
  • 大切な人からの想いを受け継ぐ “Heritage”

これら3つのバランスを自分なりに整えることこそが、本当の意味での「お金の教養」ではないでしょうか。

もし、あなたが何かにお金を使うとき、こう自分に問いかけてみてください。

“Is this for my survival (Need), my joy (Want), or my heart (Heritage)?”

シチズンの時計が刻む音は、単なる時間ではなく、祖母から私へと続く物語の音。その価値を理解した上で、いつか自分の手でシャネルの時計を勝ち取る。そんな風にお金と付き合えたら、人生はもっと豊かになるはずです。


💡 Today’s English Keywords

  • Opportunity Cost: 機会費用
  • Essential: 不可欠な
  • Distinguish: 区別する
  • Heritage: 継承遺産、伝統
  • Sentimental Value: 感情的な価値

投稿者 Muraoka Risa

県立広島女子大学 国際文化学部 国際文化学科にて、日本文化コースを専攻、卒業。特に、日本の食文化や伝統的な社会構造が現代のグローバルな問題とどのように接続しているかを国際的な視点から研究しました。 卒業後、さまざまな職を経験し、異文化理解には単なる語学力だけでなく、「教養(Content)」が不可欠であることを痛感。この経験から、英語を学ぶと同時に、世界を深く理解するための知識を身につけるCLIL(内容言語統合型学習)メソッドに特化した本メディアIchiLogiを立ち上げました。 専門的な知見(日本文化と国際関係)に基づき、日常の疑問から、社会の真実まで、知的好奇心を満たす質の高いコンテンツを企画・提供しています。 「AIと知識があれば、どこにいても世界の扉は開かれる。」 この信念のもと、読者の皆様が世界と対等に議論できる「知的な語彙力」と「論理的思考力」を身につけるサポートをいたします。

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